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東山魁夷・唐招提寺御影堂障壁画の山と海 @茨城県近代美術館 4/2 迄

2月11日から開催中のこの企画展は、この週末には、来場者30000人を越える人気ぶりのようです。

来場者はやはり中高年以上が多いです。

「御影堂には重要な部屋が五つあり、(中略)鑑真和上の徳の高さと唐招提寺の清浄な環境に惹かれ、非力な私ではあるが、この仕事を全力を挙げて成し遂げたいと心に誓った。それで、まず第一期の四年間に、上段の間と宸殿の間の、床と襖二十六面を描き、続いて残りの部屋とお厨子内部を描くことにした。

(中略)

和上像を拝して、あの閉じられた両目の奥に、どんな風景を想い浮かべておられるかと考えると、描くべき作のイメージが次第に浮かび上がって来るのを感じた。

それは、「上段の間」に山、「宸殿の間」に海というテーマであった。」

〜「東山魁夷

唐招提寺全障壁画展」

(日本経済新聞社刊)より

転載。

さて、

ここでは、

第一期障壁画≪山雲≫と≪濤声≫から、私が一番気に入った場所(部分)を紹介します。

この二点を仕上げるまでの東山魁夷の足跡を上記、画家本人の記載から抜粋すると…

・S47年、奈良・大和路を訪ね、画想を練る。

・S48年1月から、他の一切の仕事をやめて海と山の写生に熱中。

海→主として日本海青森県から山口県まで辿る。

山→信濃や飛騨から北陸の奥深くへ訪ねた。

・S49年、実寸大の大下図が出来あがると、御影堂の壁面に取り付けて、最終的な構図の検討を行った。

(中略)「上段の間」からかきはじめた。

・S50年5月に、「宸殿の間」もかきおえて、6月に御影堂で奉納式が行われた。

会場には、三枚目のようなデッサンや下図、関連作品も展示されていました。

霧がかかる山奥の空気感や、激しい日本海の荒波の音が聞こえてきそうな

青い大作は、是非とも現地で体験してくださいませ。

(続く)